ダンスを練習しているのに上手くならない!と感じたら
投稿日:2023年12月10日更新日:2023年12月10日
皆さんこんにちは!
埼玉ダンススクールリアンの髙橋紫織です。
皆さんはダンスを練習していて、なかなか上手くなっていかないなと悩んだ事はありますか?
私はもう何十年とダンスをしていますが、定期的にそう感じる時期があります。
ダンスに限らずスポーツ全般、また表現活動・芸術活動、なんらか道を究めようとする人のほとんど全てが、こうしたスランプを感じる辛い時を経験するものです。
ダンスであれば、始めて少し経った頃、基本がある程度身についてきて技術力も一定レベルに達してきたタイミングだったり、はっきり分かる一段階上へ進めるという大きなステップアップ前などで、とくに最初の停滞期に陥りやすいように感じます。
本来それも練習における大切な成長の過程であり、きちんとステップアップに向かっている証拠といえ、この時期が訪れたなら、諦めずに続けて乗り越えてこそ上達があるというものです。
しかし、現実には多くの人がその辛さに耐えきれずに諦め、脱落してしまいます。
そうなってしまっては勿体無いです。
せっかくダンスの楽しさに目覚めたのなら、スランプも克服し、多くの人に続ける道を選んでほしい、自分の表現として高みを目指してほしいと心からそう思います。
そこで今回は、スランプの時期とどう付き合っていけばよいか、考え方や克服法について解説していきます。
スランプって何?
努力を続けているのに成長が感じられなくなった時、昨日まで上手くいっていたことが急にそうでなくなった時、不安に襲われスランプを感じます。
一度スランプを感じると、自分自身への苛立ちや先の見えない不安感から、実際以上に何もできないように感じてしまうのです。
その結果、どう対処すればよいかますます分からなくなり、精神的に不安定となって、さらに集中できなくなったり、本来の実力を出せなくなったりする悪循環に陥ってしまいます。
スランプの原因を考えよう
なぜスランプに陥ってしまうのでしょうか。
今成長の過程であって、原因が明確でない場合や複合的である場合も多いのですが、場合によっては原因をある程度特定できることもあります。
原因が分かれば克服・改善方法もみえるので、まずは冷静に考えてみましょう。
技術的な問題
ひとつ加えた変化、アレンジが上手くいかなかった、あるスキルで他のダンサーと比べ自分の方が下手だと強く感じてしまったなどのきっかけがあったかもしれません。
このような技術的側面でのちょっとしたつまずきが、ダンスのパフォーマンス全体、心身の落ち込みにつながってしまうことがあります。
身体的な問題
疲労が溜まっているのに、上達を焦って練習量をこなさなければという意識だけにとらわれている、ケガ・故障からの回復が十分でない、こうした場合、できていたことができなくなるのは当然です。
踊れる身体づくり、心身のメンテナンスにこそ集中しなければならないのですが、自分の身体のことは気がつきにくいもの。無理をさせていることが、スランプを感じさせているケースも少なくありません。
疲労という面では、少し上達して、振り付けやアレンジのアイデア・実践におけるアウトプットのしすぎから、行き詰まりを感じてスランプになるダンサーも多いです。
心理的問題
シューズや練習着など、身につけているものが新しくなってそのことが気になっているといった比較的直接関連のあるものから、ダンス以外の場で起きた個人的な問題や社会生活上のショック、経済面の問題など、あらゆる不安や悩みの要素がスランプを引き起こす原因になったりもします。
原因はどれかひとつかもしれませんが、多くは特定できない小さなことの積み重なり、複合的なものの事が多いです。
少しでも思い当たる要素があれば、そのひとつひとつに冷静に向き合っていくことで、スランプから脱することができる可能性がぐっと高まりますよ!
スランプからの脱却方法
まずは休息と気分転換をしましょう。
スランプの中でさらにダンス練習の世界のみに閉じ込められていると、ますます考えが否定的になり、心身ともに追い込まれてしまいます。
心にも身体にも、練習や舞台の場から離れた回復の時間が必要です。
詰め込む練習だけでなく、休息もとても重要なものです。踊る楽しさも感じにくくなっているなら、練習量を一時減らしても問題ないので心身のケアに努めましょう。
ただし、完全にやめてしまうのではなく、とにかくダンスを続けることが大切です。
休息の時間は、表現性を高め、自分を解放できるように、楽しめる文化・芸術活動で内面磨きを進めたり、新しい観点から見つめ直してみましょう。
ダンスを休みたくないという場合は、改めて基礎に立ち返り、簡単なステップや基本姿勢、重心移動などの練習を重点的に行うようにしてみてください。
その様子を鏡で確認したり、動画に撮って客観的にチェックしたりする作業を続けましょう。ステップアップのために基礎力の強化が必要である時期に来ている可能性もありますし、初心に立ち返ってひとつひとつ確認していくことで、自信を取り戻していける効果もあります。
基礎を疎かにする人は、必ず伸び悩みます。
反対に、上級者クラスになってもなお、常に基礎のブラッシュアップができる人、その大切さを見失わない人は、優れたダンサーの中でも輝きを失いません。
基礎固めは理想の身体づくり、スキルアップ、アレンジアイデアの醸成、さらにはメンタル面の改善まで、ダンスパフォーマンスを支えるあらゆる点にプラスの効果を発揮します。
スランプの時こそあらためて大切に行うことを心がけましょう。
まとめ
真剣に取り組んでいれば、スランプは誰しも経験するものです。
しかし壁にぶち当たっている渦中では、状況を客観的に把握することが困難になり、辛さと伸び悩みが永遠に続くように感じられがちです。
まずは焦らず、練習量を調整しながら踊る楽しさを忘れないようにし、休息もきちんととって、基礎を中心とした取り組みを、今できることを続けてみましょう。
必ず突破出来ますよ!
この記事は、埼玉ダンススクールリアンの高橋紫織が作成しました。
少人数なので定員になる前に☆